台風が心配ですねー
ども
久々に心がほっこりしたぽんです。
さあさあ今回は番外編でございます。
ちょっとね、ゴール裏で嬉しい出来事があったので書いていきたいと思います。
Twitterには簡単に書かせて頂いたのですが、より詳細を書ければと思います。
【今日のゴール裏で嬉しかったこと】
小学生の男女6人組?くらいの集団が後ろにいました。ひとりの男の子があまり慣れていない友達に
「手拍子と声が出せれば大丈夫!」
「太鼓の音がなくなったら応援が止まるんだよ!」
「新チャントの歌詞はこうだよ。」とすごい親切に教えていました。
— ぽん (@redoupon46) 2018年8月22日
その子達は試合中に僕の周りの誰よりも大きな声が出てました。
※ブーイングも 笑試合後はウィアダイまで歌って、「また来よう!」とみんなで話してました。
試合も最高でしたが、こうやって浦和を好きになる子が増えてゴール裏が盛り上がるのは嬉しいなと思いました。
次は埼スタで会いたいです!
— ぽん (@redoupon46) 2018年8月22日
舞台は日本一暑い街熊谷で行われた天皇杯「浦和レッズvs東京ヴェルディ」。
このブログを読んでくれてる方はご存知かと思うが、私は浦和の試合をゴール裏で声を出して手拍子して応援しています。
普段は札幌在住なのでなかなか行くことはできませんが。。。
この試合も予定を合わせて熊谷まで参戦しました。
試合のレポートも書いておりますのでご興味ある方はコチラからどうぞ。
熊谷陸上競技場ゴール裏での”出会い”
本題に入ろう。
私がスタジアムに到着してゴール裏の自由席に着席したのが試合開始1時間ほど前。
席もなかなか埋まっており、自分の席を探すのを少し苦労したがなんとか確保した。

すると後ろの席に小学生の男女6人組程の集団が陣取った。
みんな浦和のレプリカユニフォームだったり、Tシャツを着ていてゴール裏を赤く染めるのに一役買ってくれている。それにしてもみんな笑顔だ。
楽しくてしょうがないという顔をしていた。
その顔を見れただけでこの試合はいける気がした。
選手のウォーミングアップ開始まではやることはそんなにないので私は携帯でサッカーニュース等を見ながら時間を潰していた。
すると後ろからこんな会話が聞こえてきた。
「ゴール裏初めてだよー。ちゃんと応援できるかな?」
「ここ(ゴール裏)ってちょっと怖いよな。。。」
どうやらゴール裏に慣れていない子たちがいるらしい。
初々しいと思う反面、少し大丈夫かな?という気もした。
しかしそれは余計なおせっかいだった。
その中のひとりの男の子がこう言った。
「手拍子と声が出せれば大丈夫だよ!」
すごく真っ直ぐな声である。
その通りだ。ゴール裏で観戦するときの気持ちを端的に表している。話を聞いていると彼は何度かゴール裏で応援しているようだ。
一緒に来ていた子たちもそんな彼の話を聞いてほぐれたのか「そっか!」と明るい声を出していた。

選手のウォーミングアップが始まる。
西川コールから始まり、各選手のチャントが歌われる。
するとまたさっきの男の子がみんなに話していた。
「今のはね、阿部ちゃんのチャントだよ。背番号は22だね。その次のは青木だね。」
「歌詞はこうだよ。手拍子は周りの人たちを見てれば掴めるから同じようにするといいよ。」
選手のコールが終わる度に他の子に教えている。
しかも簡潔に。。。簡単そうにみえてなかなかできることではないと感心した。
他の子も「ファブリシオのチャントってどうやるんだっけ?」と聞いていたりしていた。
聞きやすい良い雰囲気なのだろう。その子も嫌がることなく楽しそうに教えていた。

チームチャントも歌われる。
ひとりの男の子がまた聞いていた。
「チャントってどのタイミングで終わるの?」
「太鼓があるでしょ?太鼓の音がなくなったら止まるんだよ。」聞かれた男の子がまた教えていた。
他にもいろいろなことを周りに教えていた。
「このチャントはよく歌ってるからまた歌うよ。」
「あと新チャントが出来たからこの後、歌うかも。」
この後、新チャント「仕掛けろ、浦和」をみんなに教えていた。
教える方も教わる方も実に楽しそうだった。楽しいと覚えるのは早いものだ。みんなで口ぐさみながら歌っているのを聞いていたら試合開始前にはみんな完璧に覚えていた。
試合が始まる。
ここからは私も試合に集中していたので、この子たちの一挙手一投足を覚えてる訳ではない。
それでもチャントが歌われると後ろから大きな声が聞こえてきた。
彼ら彼女らの真っ直ぐな声だ。
この声に私も触発された。この日は普段より無意識に声が出ていたかもしれない。
チャントは試合中にずっと歌っているものではない。
試合展開をみて静観している時もある。そんな中でも彼らの声が聞こえてきた。
「阿部ちゃんナイス!」
「良いクロスだったよー。森脇ー」
「ここ苦しいけど我慢だよ!」
彼らの声は前向きなものばかりだ。さらに試合をちゃんと見ているのも分かる。
正直、この試合の内容は浦和側から見れば決して良いものではなかった。野次の一つでも飛ばしたくなる内容だ。
それでも彼らは前向きな声をかけ続ける。
そんな彼らもブーイングをしていた。
もちろん相手チームに対してだ。このブーイングも非常に大きく迫力のある声だった。
自分のチームには前向きな声援を投げ、相手チームにはプレッシャーとなるブーイングをかける。
試合中の応援とはどうあるべきかというのを教えてもらっている気がした。
時間が進むごとに彼らの声は大きくなっていった。
そして彼らの声は90分間ついに止まることはなかった。
試合が終わった。浦和の勝利だ。
スタンドには歓喜の声があちこちから挙がる。もちろん彼らも同じだ。
「やったー!勝ったー!」みんなでハイタッチしていた。
浦和は勝つと試合後にサポーターが歓喜の歌を歌う。タオマフを掲げて歌う「We are Diamonds」である。
歌が始まる直前、彼らの方をチラリと見るとひとりの子のタオマフを複数人で一緒に掲げていた。
おそらく全員分のタオマフはなかったのだろう。それでも一緒に掲げていた彼らの顔は気持ちよさそうだった。
歓喜の歌を歌い上げた。
また彼らの話し声が聞こえてきた。
「めっちゃ楽しかった!また来よう!」
「もうちょっと、チャント歌えるようにしておく。。。笑」
「タオマフ買ってこようぜ!」
顔を見上げると皆、この日一番の笑顔だ。
その顔には充実感で溢れて幸せそうだった。
ふと闘いが終わったピッチに目を向けた。
照明と月明かりに照らせたピッチがいつもより輝いて見えた。
普段より心が踊っていた自分に気がついた。
間違いなく試合に勝った以外の理由があった。
彼らのひとりがこう言った。
「次は埼スタのゴール裏で応援してみよう!」
心強い味方ができた。
素直にそう思った。間違いなく浦和を盛り上げてくれる存在だ。
彼ら彼女らと埼スタで再開することを願いながら家路についた。
